差別席から福祉席へ

　　　　　　　　　　　　

みなさん、メリークリスマス！

このハッピーなクリスマスに

ハッピーなお知らせがあります。

今年の３月から、安芸高田市役所の

関係者の方々と一緒に考え、

このブログでも　『差別席』、　『続・差別席』　

『行政との対話』　の記事を通して、

経過を紹介していた

クリスタルアージョ 文化センターホールの

バリアフリー化の補正予算が通りました。

来年１月から改修着工です。

最初は、トラ吉君の

「車イス利用者としての

　個人的な不快感」に始まり、

「同じ思いをする人がいるのではないか」

「誰もが利用し易くなる改善方法はないか」

「障害当事者だけでなく

　市民グループとして交渉しよう」

「トップダウンではなく現場関係者に

　相談に乗ってもらって提案しよう」

というふうに、ステップアップしてきました。

解決策として、可動椅子を全部出すか

半分出すかの二択しかない現状を、

3/4の位置でも止められるよう改修し、

行事に応じて、前1/4をフラットに

してもらえることになりました。

フラット部分には必要に応じて

介助者用の折りたたみイスも出してもらえます。

車イス利用者だけでなく、

席までの階段を上がるのが難しい人も

もちろん利用できます。

また、ミニ講演会を舞台上を使わずに行なうなど、

工夫次第で様々な催しの形が考えられると

現場の担当者も喜んでおられました。

「不況の中、それどころじゃないじゃろ」と

思われる人もおられるかもしれません。

　　　　　　　　　　
でも、トラ吉君いわく

「それを言っちゃあ、おしめぇよう」

「"欲しがりません　勝つまでは"じゃ、

　戦時中と一緒じゃないか」

「財政的に厳しくても、

　大切なことは大切なんじゃ」

私たちは、改めて

「障害者本人が声をあげることの大切さ」を

学びました。

この交渉過程・好結果は、

多くの市民の安心感・幸福感に繋がると

信じています。

「安芸高田市は、田舎じゃけど

　考え方は進んどるで～!!」　

　　　　　　　　　　
と、嬉しそうに語る　トラ吉君にとっては、

何よりのクリスマスプレゼントになったようです。

最後に、今回の件で、

一緒に考え、心配してくださった

このブログの読者のみなさん、

そして、共に声をあげ、行動してくださった

障害者仲間と安芸高田市民のみなさんに

心よりお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

は～い、皆さん！

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